弁護士法人道北法律事務所(旭川・名寄)

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弁護士ブログ

2024年

夏期休暇のお知らせ


当事務所では以下のとおり夏期休暇を取らせていただきますので、ご了承ください。

1.旭川事務所

 8月9日から18日まで。

2.名寄事務所

 8月9日から14日まで(但し8月6日から9日は弁護士不在です。)。

弁護士法人道北法律事務所 代表社員 笠原裕治

弁護士:笠原 裕治

名寄ひまわり基金法律事務所の廃止について


7月2日付北海道新聞(名寄・士別版)において、名寄市の公設事務所である名寄ひまわり基金法律事務所が本年7月末をもって閉鎖するとの報道がありました。
同事務所は、平成16年4月に開設され、これまで20年の間、7人の弁護士が、名寄支部の弁護士に対する需要に対し、様々な形で応えてきました。
不肖当職は、その初代弁護士を務めさせていただき、その時の縁が元で現在も名寄市で業務をさせていただいています。
また2代目の中島正博先生、3代目の田頭理先生、4代目の押田朋大先生、5代目の小林和久先生、6代目の菊地顕太先生とも地元の皆様に様々な形で支援いただいたと聞いています。
新聞報道では後任者がいないということで閉鎖ということのようですが、地元の支援を裏切るような形と成、初代弁護士として残念でなりません。

現在旭川地家裁名寄支部管内(名寄・士別を含む2市8町1村)は概ね6万8000人程度の人口を抱えています。
名寄ひまわり基金法律事務所は、歴代所長の尽力のおかげで、一般に敷居が高いと言われる弁護士の敷居を低くすることができ、そのため市民にもかなり浸透しています。
特に高齢者・障害者分野における包括支援センター・関連団体との提携、消費者分野における名寄市消費生活センターとの提携により、市民にとって法律事務所がより身近な存在になってきています。
もちろん当事務所も同様に敷居を低くする旨努力していましたので、平成16年に当職が赴任した時と比べると、弁護士という業種が市民に利用しやすいようになっています。

ただ名寄ひまわり基金法律事務所閉鎖後は、名寄市の当事務所、士別市の木村雅一法律特許事務所、及び枝幸町のオホーツク枝幸ひまわり基金法律事務所のみとなります。
また当事務所は、平成22年の設立以来約14年の間、名寄市で活動し、様々な顧問先を抱えているなどの事情もあるため、顧問先や知人などを相手方にした案件などは受任できません。
また当事務所で受任できない案件は、他の事務所で対応頂くことになりますが、名寄や士別に住んでいる人が枝幸の事務所に出向くことは現実的ではありませんので、必然的に士別の事務所、それでも受任できない場合は80キロ離れた旭川市の弁護士に相談いただくしかなくなります。
そのような状態を放置することは、歴代のひまわり基金法律事務所赴任の先生方を含む、過去に名寄支部に赴任した弁護士の尽力を無にすることになり、かつ弁護士を求める市民の需要を放置することにつながりますので、決して放置するべきではありません。

ひまわり基金法律事務所は、公的需要に応えるべく日弁連・道弁連・旭川弁護士会の3者の協定に基づき設立された事務所で法的需要に対する地域インフラを担う存在です。
そのため本来廃止の際には地元に丁寧な説明を行い、仮に廃止をするとしてもその後の受け皿を設置するなどの対応をするべきと思料します。
今回廃止になりましたが公的需要が消えたわけではありません(むしろ増えていると言っていいでしょう)。
日弁連等において速やかに対策をしていただきたいと考えております。

弁護士:笠原 裕治
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