訪問前にも本ブログに書かせていただいた通り、先月9月6日から一週間の旅程で、サハリンのドーリンスクに訪問させていただきました。今回の訪問は名寄市の交流事業の一環として行われたものであり、名寄市民として参加しました。ドーリンスク市では、市をあげて訪問団を歓迎していただきました。他方名寄からは名寄市立大学の音楽サークルの有志が各所で演奏を行い、言葉を超えた交流をしていくことができたと思います。
今回は、幼稚園や小中学校も訪問しましたが、教育環境については非常に充実していると思いました。特に幼稚園については敷地および施設も広く、施設職員の方々が手作りで作った遊具が多く設置されており、子どもがとても大切にされているとの印象を強く受けました。
ロシアでは、金銭的な意味でも、子どもを育てることについては日本より手厚いサポートが得られるようです。幼稚園では、保育料のうち個人負担は10パーセント(6000円程度)であり、さらに二人目の子どもについてはそこから50%減じた個人負担となり、三人目にの子どもについては無料ということでした。
また、小中学校については、教育費及び給食費が無料であるだけではなく、クラブ活動の費用についても無料であるとのことでした。日本において、給食費やクラブ活動の費用が家計に大きな負担となっている家庭は少なくないと思いますし、給食費の滞納額の増加が社会問題ともされていますが、ロシアではそのような負担をする必要はそもそもありません。
昨年サハリンの弁護士から聞いた話によれば、ロシアの裁判所で子の養育費が算定される場合、子1人の場合支払義務者の収入の25パーセント、子2人の場合には支払義務者の収入の33パーセントとされるとのことです。日本の場合裁判所が養育費算定表をつくっており、この算定表を参考にして養育費を定めていますが、ロシアの裁判所の定める金額の方が一般的にみて高額です。昨年この話を聞いたときには、法律面でロシアでは子どもは大切にされていると感じましたが、今年の訪問によりその意を強くしました。
ドーリンスク市では、出生率が上がっているとのことで、街のあちこちで元気な子どもたちの姿をみることができました。それも子どもを大切にする社会の在り方が基礎にあるのだろうと思います。
来月9月6日から一週間の旅程で、サハリンのドーリンスクに訪問します。
私はこれまで3回サハリンを訪れています。過去の訪問はいずれも北海道弁護士会連合会北方圏交流委員会において、サハリン弁護士会との交流を目的としたものでした。訪問を重ねるたびにサハリン州都のユジノサハリンスクが急速に発展していくのがわかりました。また、司法の面でも大きく改善されており、インターネットの活用や高裁と地裁間でのテレビ会議の活用など、日本の司法制度が相当時代遅れに感じられるほどになっています。その一方で、北海道に負けない大きな自然が残されており、大きな魅力のある場所でもありました。
今回の訪問は名寄市のドーリンスク交流事業の一環として行われるもので、名寄市民として参加します。これまでの訪問では、日程の都合上ユジノサハリンスクが中心となり、それより北に行くことはできなかったのですが、ドーリンスクはユジノサハリンスクから北に44キロいったところにありますので、より北に行くことになります。ドーリンスクは人口3万7000人ほどであり、交通・産業の面ともに地域の中核となる街ですので、名寄と共通している点が多いといえるかもしれません。前回の訪問時において、ドーリンスクには大規模な更生保護施設の建設を予定していると刑務所の方からうかがっており、更生保護施設と街との関係をどうしていくのかという点においても興味がある場所でもあります。
道北にとっては、サハリンは最も近い外国であり、サハリンから多くのロシアの方もいらしているので、よりよい関係をつくっていくにはどうすればいいか、今回の訪問を通してより学んで来ようと思っております。
当事務所では、2012年8月13日(月)から同月17日(金)までの期間、夏期休業とさせて頂きますので、ご案内申し上げます。 休業期間中は何かとご迷惑をお掛けすることと存じますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
先般名寄市役所では,市営住宅内に放置された猫70匹を引き取り,現在里親の募集を行っております。
興味のある方は,是非里親としてのお引き取りをご検討いただけると幸いです。
詳細については,下記HPをご覧頂くか,名寄市役所住宅係までお問い合わせ下さい。
http://www.city.nayoro.lg.jp/www/contents/1339659463326/index.html
今月5日より、北海道弁護士会連合会(道弁連)が主催するすずらん無料法律相談が道内の各所で実施されています。
これは、北海道の中で弁護士が常駐しない自治体を中心に、道内の弁護士が無料相談を行うというものです。当事務所の弁護士も複数の自治体を担当させていただいております。
北海道ではかつて弁護士が管内に一人もいない地方裁判所支部が複数ありました(名寄もその一つでした)。現在は支部所在地の自治体には弁護士が常駐するようになっていますが、それでも弁護士が一人もいない自治体が多くあります。道内の場合面積が広いため、裁判所支部の所在地まで法律相談にいくことが難しい方も少なくないと思います。そうした状態を少しでも改善させるため本無料相談が一昨年から行われるようになり、今回で三回目の実施となります。
各自治体ごとの日程等につきましては、道弁連のサイトをご覧ください(リンクはこちら)。